『 私達がずっと後になってね、今の私達の生活を思い出すようなことがあったら、
それがどんなに美しいだろうと思っていたんだ。』
未来に起こり得るセンチメンタリズムをいま想像するという、センチメンタリズムです。メルヘンです。僕はたまに「美しい」という単語を使いますが、風立ちぬの中に出てくる「美しい」をまねしている場合があります。
レトロな本かも知れないと思うのは、こういうメルヘンはもうあまり好まれていないと思うからです。立原道造の詩集がもうあまり読まれていないのと同じです。歌でこのレトロさを表現するとすれば、森田童子(もりたどうじ)です。男のくせに泣いてくれた、みたいな感じです。森田童子は誰も知らないと思いますが、吉田拓郎や井上陽水が出てきたころのフォークソンガーです。
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hw10a009 (土曜日, 27 7月 2013 14:10)
読みました。
かの有名な「風立ちぬ いざ生きめやも」を実際に見れて感動しました。
ですが読めば読むほどなんだか切なく読むのが辛かったという気もしました。それほどのめりこむことの出来る本でした。
栗 (日曜日, 28 7月 2013 20:45)
淡く上品な恋の模様を、まさに風が流れるように描かれている感想です。
流されると表現しましたが、風景が時間と融和し心情や人の言葉さえも一つになってページをめくるような文学表現でした。
あらすじに関しては好きになれません。幼稚なようですが、人の死よりも人の幸福で占める物語が好みです。作中の主人公が最後の最後で幸せであったことは事実ですが、もう少し彼らの歩みを眺めていたかったです。
かけそば (月曜日, 29 7月 2013 00:52)
映画が始まり、興味が湧いたので読みました。
まず風景の描写がかなりよかったです。季節の変わりや自然の花とかの咲いては枯れるの描写などがすごく多く書かれておりその季節になったような感じがしました。
また恋人との描写では、口数が少ないにも関わらず、お互いが愛し合っていることが明確に分かり、読んでいて切なくもなりました。
この小説を読んでから宮崎駿さんの映画を見るのも面白いかも知れません。
リンゴ (月曜日, 29 7月 2013 02:36)
映画が公開されたので、気になって読んでみました。
文章自体はとても読みやすいものでしたが、映画のほうのストーリーに惹かれていたので、ストーリーが違うとわかり途中で読むのをやめてしまいました…。
K.K (日曜日, 04 8月 2013 16:33)
読みました。季節の変化、風景や心情の描写が多く、あまり小説を読みなれていない私では少し読み辛かったです。重い病に冒されいる婚約者と共に過ごしていく姿を見て非常に切ない気持ちになりました。この作品を見て改めて生きていること実感しました。
HALO (月曜日, 05 8月 2013 06:06)
映画が有名すぎて、個人的には読みたくなかった作品です。
ですが、内容は映画と違うようなので、別の作品として読むと素晴らしいものでした。諦めず生きていく人の強さや愛をしりました。また、会話が少ない中でのお互いが理解し合えている二人に惹かれました。
おすすめの一冊です
こもこも (土曜日, 17 8月 2013 23:01)
自分はこういういわゆるサナトリウムと言われる文学は嫌いです。最後まで読むことができませんでした。一行読むごとに気分が悪くなりました。半分まで読んでギブアップしました。ここに感想(?)をのせるのはどうかと思いましたが一応報告します。