2012年

2月

02日

04) 摩訶大将棋の駒を作ります --2

 駒の一部を紹介します。まず、羅刹・醉象・金剛・提婆・無明の5枚です。この5枚とも、摩訶大将棋にあって、大大将棋にはありません。大大将棋の作者は、仏教関連の駒を避けたようです。

水無瀬風です。いかがでしょうか。
水無瀬風です。いかがでしょうか。
成駒
成駒

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コメント: 7
  • #1

    溝口 和彦 (金曜日, 03 2月 2012 07:08)

    うらやましいですね。
    裏の金ですが、文献に具体的な記述がないようですが、書き分けはされないのでしょうか。数が多くて困難だとは思いますが、最初に並べるとき不便ではないでしょうか。

  • #2

    長さん (金曜日, 03 2月 2012 16:01)

    私が比較的好きな駒である、鳩槃が、泰将棋や大大将棋にあるのに、
    摩訶大大将棋には、どういう訳か無いですね。鳩槃荼は、仏教関連
    でしょう。大大将棋の作者が仏教関連の駒を避けたとの説には、違
    和感を感じました。なお成り金ですが、鳳凰が、金翅に成る関係で、
    私の摩訶大大将棋の自作駒では、成り金は全部「2文字金将(字体
    同じ)」にしています。溝口和彦さん。私の場合初期配列に並べる
    とき、いちいち表にひっくり返して見た上で盤に置き、日本将棋に
    比べて、一つの駒あたりの置く作業は、ゆっくりとやっているので、
    駒の裏の字体差を全部覚えようとした上で、並べてないですよ。尚
    成書「持駒使用の謎」では、成り金字体差は、持駒ルールの為の立
    場を取っていると、私は理解していました。

  • #3

    溝口 和彦 (金曜日, 03 2月 2012 22:59)

    水無瀬駒(中将棋)では、裏面は行書で、表と書体で区別がつきますが、その点はいかがでしょうか。と書いて気づきました。
    「摩訶大将棋」では、金将以外の成り先はすべて表にないものです。
    これは何か意味があるのでしょうか?謎が多くてわくわくします。
    これからもいろいろな駒の登場を期待しています。

  • #4

    T_T (土曜日, 04 2月 2012 01:41)

    溝口さん、長さんへ
    コメントありがとうございます!
    また後日ゆっくりと返信させていただきます。

    長さんへ
    他にもいろいろお考えを書いていただきましてありがとうございます。
    -------------------

    溝口さんへ
    1点のみ、書かせていただきます。
    成駒の「金」だけは行書です。その他の成駒は全部、楷書です。そういう事情(金将以外の成り先は2個以外は表にない!)だったのですね。気づきませんでした。水無瀬兼成写本の資料、恐るべしです。

    ところで、表にもある成駒は、師子と奔王だけです。ただ、師子と奔王はどちらも不成りです。つまり、麒麟が師子に成っても困りません。師子は不成りだからです。もし、師子に成りがあったとしたら、表の師子(=成ることができる)と、成駒の師子(=もう成ることはできない)を区別しなければなりません。古典将棋の駒は、裏表とも黒い墨で書かれていますから、区別が面倒です。

    麒麟 --> 師子 ニ成ル
    鳳凰 --> 奔王 ニ成ル
    師子 --> 不成リ
    奔王 --> 不成リ
    -------------------

    長さんへ
    1点のみ書かせていただきます。残りの件、また後日書かせていただきます。
    鳳凰の成駒ですが、これは奔王で間違いないのではと思っています。

    象棊纂図部類抄(水無瀬兼成写本:私はこの文献を信頼すべしという立場です)では、鳳凰の成駒は、次のとおりです。

    大将棋:奔王
    摩訶大将棋(=摩訶大大将棋):奔王
    大大将棋:金翅

    この結果からも、摩訶大将棋が先という説には納得がいきます。近世/現代の書物で、摩訶大将棋の鳳凰の成駒を金翅としているのは、大大将棋が先だと思っている(よって、大大将棋より後の将棋は、大大将棋の成りに習うとしている)からです。

    将棋の成立順を確定させることは、こういう点でも重要かと。

  • #5

    長さん (月曜日, 06 2月 2012 09:09)

    御教示ありがとうございます。私もSE将棋類で摩訶大大将棋を指すとき、
    成麒麟が獅子で無いと、終盤さびしい将棋になるので、大将棋のパターン
    に戻すつもりで、獅子(実際には割り当て配列の制限から奮迅)にしてみ
    ています。鳳凰はどっちでもゲームの面白さに大差ないので、金翅のまま
    でやっていました。大大将棋で、麒麟、鳳凰を獅子、奔王から、大龍、
    金翅に変えたのは、成り東夷を獅子、成り馬麟を奔王にしたので、それで
    良いと作者が思ったのだろうと空想していました。大局将棋の書駒で、成
    りを1文字省略形にするという感覚は、たぶん将来出てこないと思うので、
    私の方は金将に成る駒は、歩兵を含めて二文字金将で行って見ます。なる
    ほど、そう考えると、摩訶大大将棋は、中将棋、後期大将棋、平安大将棋、
    日本将棋、小将棋同様、と金の「と」や、成った結果の金将は一文字「金」
    でも間に合うんですね。

  • #6

    溝口 和彦 (火曜日, 07 2月 2012 08:53)

    あまり横道に行くのは失礼かと思いますが、私は「麒麟」「鳳凰」は「大龍」「金翅」に成るという通説を支持しています。
    その根拠の一つに、「摩訶大将棋」は3目移動の駒を増やしたのが特徴だという考えがあります。「夜叉」(通説とは違い大局将棋の「夜刀」の動き)「羅刹」「金剛」「力士」「金翅」「大龍」「狛犬」などが、このときできたと思います。「大大将棋」では5目移動の駒が登場します。

  • #7

    T_T (火曜日, 07 2月 2012 11:03)

    長さん、溝口さんへ
    大型将棋のワークショップを開くことができたらと考えています。年度末付近はちょっと無理ですので、4月~6月あたりを考えています。日時のタイミングが合いましたら、是非お越しいただけませんでしょうか。場所はやはり東京か大阪かと思っています。

    ところで、
    麒麟と鳳凰の成駒の件ですが、水無瀬兼成写本にそのとおり記載されているということもありますが、それ以外にも次の点があるため、やはり、師子と奔王への成りだろうと考えています。

    1)大将棋、摩訶大将棋、大大将棋とも、麒麟と鳳凰の成駒は、中央の並び、玉将の上に並ぶ駒へと成っています。

    2)摩訶大将棋が早くに成立したとしますと、大龍と金翅はその時点で新しい駒です。大大将棋を見た場合、成駒の大多数は表の駒から選ばれています(それらは不成りです。ただし、師子、狛犬のみ例外ですが)。山母等少数の駒が、新しい駒で成駒となっていますが、以降もそれらは、表の駒として使われていません。
     大龍と金翅が成駒(摩訶大将棋)から表の駒(大大将棋)となった稀有な例と考えるには、いい理由が見当たらないように思います。