2013年

7月

17日

24)北の山: 伊藤秀五郎

紀行文から1冊です。ふつうの旅行の本の方がよかったかも知れません。


読んでいてうらやましくなる本です。山の中でアイヌの人と会う話とか、北千島の山に登ったときの話しとか、駅逓の話しとかいろいろと出てきます。ただし、この本の中にある、いろいろなことの、ほとんどすべてが無理です。本を読むことでしか味わえない世界というわけです。


学生時代の僕の下宿の壁には、得撫島の5万分の1の地図が貼ってありました。5万分の1ですので、得撫島だとほとんど壁全面の大きな地図となります。千島列島が好きだったのは、伊藤秀五郎のこの本を読んだからです。まだ大学紛争の名残りがわずかに残っていた時代でしたので、大学の食堂で食べていると、いろいろと政治的な勧誘もあり、そういうタイプではないのですが、話しはいろいろと聞かされてました(避けるのがむずかしかったということもあります)。共産党が千島全島の返還を求めているということを知ったのも、そういう勧誘の中でのことで、この点でのみ共産党は今も頼もしい存在でしょう。


当時の僕は、千島列島の全部の島の名前を知っていました。しかし、勧誘してきた学生は、北千島の島の名前をきちんと知らなくて、だから、占守島がどんな島だとか、新知島とがどこにあるとかも、もちろん、知らないわけです。日本の国土というからには、きちんと知らないといけないですよね、ということで、ちょっと話しが長くなったことを覚えています。

 

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コメント: 1
  • #1

    hw10a009 (土曜日, 27 7月 2013 14:44)

    読みました。
    まず本を探すのに苦労しました。
    何処にも置いてあらず古い本はどんどん隠れて言ってしまうものなのだと感じました。
    内容としては山についてのさまざまな情景が描かれており、登山が好きな方なら一押しとして勧められる本ではないかと思いました。