2014年

11月

18日

125)立体駒を用いたアドバンスド摩訶大将棋

奈良県大芸術祭の件、まだ全部投稿できていませんが、イベントでは、先月までの研究室の成果を全部紹介し説明した形となっています。ですので、まだしばらくの間は、今後の投稿も奈良県大芸術祭での内容と同じだと思っていただければと。。。


本稿、立体駒を用いた摩訶大将棋の紹介です。今年の卒論のテーマのひとつですので、来月までには、ひとまずの完成を見るだろうと思います(12月13日がデジタルゲーム学科の卒論発表会です)。

立体駒の試作品。奔王、蟠蛇、桂馬,猛牛、反車、飛龍等。
立体駒の試作品。奔王、蟠蛇、桂馬,猛牛、反車、飛龍等。

左図は、立体駒の試作品です。研究室でモデリングし、大学の3Dプリンタで出力したものです。摩訶大将棋の場合、駒数が多いですので、駒のデザインだけから駒の種類を判別するのはむずかしいかも知れません。駒に行先表示を付ける方向で考えています。



立体駒を用いた摩訶大将棋: 盤面のCGでアドバンスドモードを実現
立体駒を用いた摩訶大将棋: 盤面のCGでアドバンスドモードを実現

立体駒は、まだできていませんので、システムの開発には、右図のように、直方体の木片を使っています。タッチテーブルの画面上に置かれた駒の底面には、光学タグ(黒地に白色の円が複数個ならんでいます)が付けられており、駒の種類を判別することができます(円の配置の違いでタグを区別するという仕組みです)。タグは256種類用意されていますので、摩訶大将棋の駒192枚全部を同時認識することができます。図で、手に取られている駒は角行です。駒が持ち上げられたとき、駒のあったマスが赤色に、駒の進むことのできるマスは青色に表示されることになっています。駒を並べたときのイメージをつかむため、下図に、各駒の3Dモデルを初期配置どおりに並べてみました。駒のモデリングは全部終わっており、あとは3Dプリントするだけです。実際に3Dプリンタに入力するSTLデータを使った図ですので、実際もこんな感じだと思います。

3Dプリントした駒を並べたときの想像図
3Dプリントした駒を並べたときの想像図

完成しましたら、またどこかで展示しますので、立体駒の方でも対局をお楽しみ下さいませ。


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コメント: 7
  • #1

    長さん (火曜日, 18 11月 2014 07:43)

    駒は成るとどうなるのでしょうか。
    「立体駒では成りが表現しにくい」というのは、「原始平安小将棋の立体駒起源仮説」の難点の一つとしてあまりにも有名ですよね。

  • #2

    kazu (火曜日, 18 11月 2014 22:41)

    先手と後手の駒を識別するために、チェスのように駒を白黒に分けるのでしょうか。

  • #3

    T_T (水曜日, 19 11月 2014 01:02)

    長さんへ
    コメントありがとうございます!

    本稿のシステムの場合、光学タグ付きの立体駒がタッチテーブルの画面上にありますので、将棋盤の場合とはかなり状況が違っています。そういうわけですので、将棋の立体駒化という観点ではなく、ほとんどが工学的な興味からです。ただ、チェスのような摩訶大将棋があったとしたら、どんな感じだろうかという、単純な期待感はあります。楽しみです。このシステムの本線は、今のところ、e-lerning用のテーブル、デジタルボードゲームを予定しています。

    成りをどうするかですが、実戦をしてみてから決める予定でいます。駒の底面のタグを常時追跡しており、成ったかどうかもソフトウェアで処理が可能です。ですので、成ってもタグを交換する必要がありません。当面は、奔駒の場合、駒のどこかに色付きのキャップをかぶせる、金成りの場合、大きな帽子のようなものをかぶせることで対応と考えています。ただし、成りの法性、教王、師子、狛犬、王子については、別途、駒を用意したいです。

  • #4

    T_T (水曜日, 19 11月 2014 01:06)

    kazuさんへ
    コメントありがとうございます!

    3Dプリンターに使う素材の色で、敵味方の区別をする予定です。難点は、素材の色が、今のところ、ベージュと白色だけということです。部分的に色を付けないといけないかも知れません。

  • #5

    yama (木曜日, 20 11月 2014 10:54)

    成りの件ですが、鳴り駒のいるマスに色を付けるというのはいかがでしょうか。処理的には一番楽な気がします。

  • #6

    長さん (金曜日, 21 11月 2014 11:12)

    なるほど。ケースバイケースで成り駒を別途用意されるのですか。同じ事を原始平安将棋でもやっていて、と金は金帽子、その他の成り金は、金将駒を数分だけ用意したとすると、金駒が別に12枚余分に必要だった事になりますね。金将の立体駒14枚ですか・・。なお原始平安小将棋では恐らく、もともとの生の金将は敵味方1枚づつ、計2枚。金か黄銅で金将を作って売ったとしたら、成り駒無しのゲームの道具より、成り対応スペシャルバージョンは、道具としてだいぶん高値でふっかける事が、できがそうですね。そのへんが、日本の将棋の起源と、何か関係が有るのかもですね。以上摩訶大将棋の話とは離れてしまいましたが。
    なお盤に色付けするケースは、それでも何とかはなりそうですが、少なくとも自在王ができる可能性のある摩訶大将棋では、自在王を振りかざした瞬間、いろいろな光がきらめき、目がくらくらしそうですね。「利き筋」印と「成り駒」印の重なる升目は、恐らく「光の混合色」等に、瞬間変色するんでしょうね。

  • #7

    T_T (水曜日, 26 11月 2014 22:52)

    yamaさん、長さんへ
    コメントありがとうございます!!

    成りの問題は、yamaさんのアイデア(成り駒のマスに何らかの色付けかマーク付けをする)で完全に解決しそうです。アイデアいただきます。ありがとうございます。簡単に修正もできそうですし。

    自在王、法性、教王への成りは、長さんのコメントで思い浮かんだのですが、成りが実現したときに、盤全体を思いきりキラキラさせるエフェクトを取り入れたいと思います(ただ、自在王は、練習でない限り、なかなか見れないのですが。今年はかなりの数の対局をしていますが、自在王はまだありません)。