2015年

3月

19日

140)普通唱導集「仲人嗔猪之合腹」の意味するところ

2月28日(土)のラウンドテーブルにご参加いただきました皆様、どうもありがとうございました。大変実り多い研究会となりました。いろいろな件、すぐに投稿したかったのですが、体調悪くなかなか回復せず、だいぶ日があいてしまいました。


ところで、今週末3月22日(日)に摩訶大将棋イベントがあります。ベスト4にお集まりいただき、プリンセス金魚杯2015の準決勝、決勝戦が行われます。また、同じ会場にて、摩訶大将棋に関連する新資料を展示し、内容の紹介ができればと思っています。今夜、簡単な短文になりますが、新しい仮説、新しいシナリオをまとめて投稿いたします。詳しい内容は、22日に直接いかがでしょう。旧世尊院客殿にて、摩訶大将棋の対局を見つつ離れつしながらということで。摩訶大将棋が初めての皆様も、どうぞお気軽にお立ち寄り下さいませ。


ラウンドテーブルのうち、摩訶大将棋関連に限定しますと、一番投稿したい件は、

1)久保さんの発表:象戯圖の大将棋に記載の、仲人の動き

2)私の発表しました象棊纂圖部類抄の中将棋のところ、仲人の動きの記述

3)山本先生に教えていただきました、仲人の動きと「仲人嗔猪之合腹」の関連

この3点から、何が言えるのかということです。


後日、別投稿にて、きちんとまとめますが、結論は、やはり仲人は、前後だけでなく、左右にも1目動けるということです。注意すべきは、象棊纂圖部類抄の大将棋の仲人が左右に1目動けるということであり、中将棋の仲人は左右へは動けません。


この件、上記1)のとおり、文献上の証拠が残っていますし、なぜ仲人と嗔猪が横に並ぶのかというと、どちらも横に利いているからだというのが、上記3)のアイデアです。これらと投稿116)の説明も合わせて考えれば、大将棋の仲人は横に動くということでいいのではないでしょうか。


普通唱導集の「仲人嗔猪之合腹」に対する解釈は、仲人が横に動くということの傍証になります。加えて、象棊纂圖部類抄の大将棋の成立時期の件ですが、中将棋よりも早かったということになります。