2016年

8月

26日

191)TGS2016: 1)出展に向けて

投稿189)にて速報しましたとおり、東京ゲームショー2016のインディーゲームコーナーにて、アドバンスド摩訶大将棋の展示が採択となりました。展示の要旨は以下のとおりです。今日からTGS2016が始まるまでの間、摩訶大将棋のことを本ブログにて詳しく伝えていきたいと思います。

 

直結のURLは次のとおりです。ブログのタイトルをMaka-Dai-Shogi-04とし、これまでのブログのような漢字入りのURLではなくなりました。海外からの直接のアクセスも期待できそうです。

http://www.takami-lab.jp/maka-dai-shogi-04/

 

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摩訶大将棋は、平安時代後期に創案された日本の大型将棋です。縦横19マスの将棋盤と、敵味方合わせて192枚、50種類の駒を使いますが、その駒数の多さのため、実際に対局されたことはなかっただろうと考えられてきました。4年前より私たちの研究室では、室町時代の古文書や平安時代の日記、随筆に基づいて、摩訶大将棋のルールの復刻を進め、ルールの通説(江戸時代の古文書の内容)の多くは間違いであるという結論に至りました。その結果、摩訶大将棋は実際に対局された将棋であり、非常に面白いボードゲームだということがわかっています。

 

ブースでは、この摩訶大将棋にコンピュータ支援機能とネットワーク対局機能を付けた電脳摩訶大将棋(=アドバンスド摩訶大将棋)を展示し、復刻されたルールの紹介もいたします。また、そのような復刻の元となった古文書解読のこと、駒の名称の意味、大型将棋史や将棋の伝来についても説明させていただきます。

 

摩訶大将棋はボードゲーム/遊戯であると同時に、古代の合戦や仏教の世界観、陰陽道の占いを絶妙のゲームシナリオでもって表現する将棋です。また、摩訶大将棋の駒の起源を辿れば、薬師如来、十二神将、伎楽、狛犬と師子、法華経、易占、古代ペルシアとの関連性が見えてきます。摩訶大将棋には、古代日本の文化史が盤と駒の向こう側に見え隠れしていることは確かです。

 

復刻を重ねるにつれ、摩訶大将棋のルールのもつ緻密さが明らかになり、したがって、対局されたに違いないことも明らかで、また、平安時代後期にこのようなゲームを創作したゲームクリエイターが日本にいたことにも驚かされています。私たちは摩訶大将棋の制作者ではありませんが、長らく埋もれていた摩訶大将棋の発掘者として発表させていただきたく思います。