駒木地を6セット買いました。240枚あります。摩訶大将棋192枚ですので、予備48枚と十分です。次のサイトにて購入しました。
http://item.rakuten.co.jp/nekomado/shogi-022/
成駒については説が分かれていますが、
1)原典(象棊纂図部類抄)を尊重する
2)摩訶大将棋のあとで大大将棋ができたという説に立つ
ということでいきます。よって、
師子(通常は獅子)--> 不成リ
麒麟 --> 師子 ニ成ル
鳳凰 --> 奔王 ニ成ル ということにしました。
先に成立していた将棋の駒の動きが尊重されることが多いですので、将棋の成立順はとても重要で、この点、また後日にでも。ところで、大大将棋では、師子の成駒は「奮迅」です。この点についても、後日いつかは考えないといけません。
獅子奮迅、という言葉があります。獅子が奮迅となって大活躍している大大将棋のことを、多くの人が実際に知っていた可能性があるかもです。一般的には、獅子奮迅は仏教の経典が起源ということになっています。成駒を奮迅と決めた人は、経典をよく知っていたということで間違いないだろうと思いますが、経典の言葉だというだけで言葉が広まっていくでしょうか。
「獅子奮迅」が、将棋起源であればと期待しています。だとすると、大型将棋がある程度は指されていたことになりますから。大大将棋か泰将棋か、または摩訶大将棋の可能性も。中将棋の獅子は不成りですが、戦国時代の中将棋で、獅子が奮迅になっていたという可能性もないでしょうか。この場合、武士のグループのローカルルールという形になるわけですが。
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長さん (金曜日, 03 2月 2012 14:58)
私の場合最近は、コンピュータの既存ソフト、将棋類「スティーブ=エバン
ス(豪)」で、このソフトで変更できる範囲で、ルールを変えて遊ぶと結構
楽しいので、木製の駒は、ほとんど使わなくなってしまいました。ベニア板
盤、駒は中将棋用(佐藤敬商店)に、駒を消し書き足し方式で足した、一部
自作駒192枚セット(自在天王へ2段成りで行くルール用に2枚予備)を
1セット所持してはいます。ルールは適当にいじりたいので、当時ラベルを
貼ったりはがしたりして使っていましたね。ねこまどさんの無地駒ですが、
普通の安い日本将棋駒の「字剥がし作業」がないので、このようなものの販
売が始まると助かりますね。
私は、ねこまど駒は持っているものの、古典将棋の駒作成作業をさぼって、
これを使った事がまだありませんが、駒並べの作法を調整するという用途に、
各将棋用木製用具は原理的には必要だと思います。
獅子奮迅は面白くなるかどうかという意味では末梢的問題、語源史的意義
もほとんど無いと思います。奮迅の具体的な動かし方の起源からみて、獅子
に匹敵する強さの狛犬(こまいぬ・はっけん)を、誰がどの将棋で発明した
のかが簡単ではないから不確定ではないかと。3升目(謎の)正行度=狛犬
の発明は、昔の人は獅子(猫科)は狛犬(犬科)の仲間だと考えていたよう
なので、獅子発明の時代とそんなに離れてはない昔でしょうね。狛犬の発明
は、恐らく室町時代に遡り、仏教の示唆があれば、奮迅駒の発明も時間の問
題ですね。そして、どの将棋にしても、ローカルルールの時代が長く続いた
に違いないので、御説の「奮迅の有る中将棋」を、ある時点から前は1人も
指さなかったが、ある時点から普及しだしたという証明のための、獅子奮迅
有り将棋の立ち上がりと、奮迅という言葉の普及の相関性を証明するという
作業が、起こった現象が古すぎてほんとうに可能なのかと懸念してます。
「奮迅は仏教だけで普及」説学派に勝つのは、御考えのほどには簡単ではな
いように思いますが、どうでしょうね。
なお六将棋で、大大将棋と泰将棋の配列のパターンが、一段目に将駒を並
べないという点で特異なのが、各将棋発明の順序のヒントかもしれないです
ね。ただ個人的には、もともと泰将棋を除く大将棋、大大将棋、天竺大将棋、
摩訶大大将棋の起源は、「中将棋を見てほとんど同時に、1人の人間が考え
て、水無瀬兼成のために、それを書き残した」という説も、簡単には否定で
きないほど、謎に包まれていると思っています。なお、駒の動かし方の尊重
程度から成立順序を推定できると言う御説の点については、私は「駒の動か
し方自体に異説が多い」と認識しているので、「ほんとうですか」とこの文
を読んで感じました。