09)の投稿でも書きましたが、摩訶大将棋では、歩の列の後ろに走り駒が並び、走り駒の列の後ろが踊り駒の列となっています。この配置が絶妙です。右図では、飛龍、力士、羅刹が序盤早々踊っています。中央に位置する5枚の踊り駒はどれも3目踊りですので、まず一気に歩の前に踊り出ることができます。飛龍は2目踊りですが、角道に沿って使うのが面白いかと(右図ではまだそうなっていませんが)。
ところで、摩訶大将棋の通説のルールでは、踊り駒の動きが間違っているのではと思います(信頼できる古文書とは違っています)。通説では、踊らない駒が多すぎで、これでは、本来の摩訶大将棋の面白さを味わうことができないように思います。大型将棋の解説でよく見られる、「おそらく指されていなかったのでは」という言い方ですが、摩訶大将棋については当てはまらないかもです。
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長さん (木曜日, 05 4月 2012 14:53)
詰みが簡単になり過ぎて、パズル性が減少するため、ごく最近になって、
何者かが、踊らないルールの啓蒙をした疑いがあると予想します。個人
的には、その方の言い分は一応正しいので、その方のした事は、それな
りに評価すべきだと感じています。
T_T (土曜日, 07 4月 2012 00:35)
長さんへ
貴重なコメントありがとうございます。
ルール啓蒙の件ですが、文献や引用で残ってましたら、教えていただけませんでしょうか。実はあまり納得がいっておりません。
詰みが関係する終盤まで踊り駒が生きているような局面は少ないと思いますし、また、踊り駒は序盤の戦略に大きく関わりますので、踊らなくすると、序盤のダイナミックな感じが損なわれるのではないでしょうか。
鎌倉時代に指されていたとおり復刻することがまず重要だと考えています。今指している大将棋が、たとえば、藤原定家や後鳥羽上皇が指していた将棋とそのまま同じであるということ、それ自体が、エンタテインメントの一部だという考え方に立っています。