22)摩訶大将棋の駒を作ります --7

2セット目を作ります。今度は黄楊の駒です。今、ある人を介して、天童の駒師さんに摩訶大将棋の駒の制作をお願いしているところです。駒のサイズは普通よりも大きめの駒でお願いしました。摩訶大将棋の駒数の多さに加え、駒の大きさでも迫力を持たせれたらということです。

 

今週か来週にサンプルの駒が届くと思います。楽しみです。

 

摩訶大将棋は盤面の駒配置だけのものであり実際には指されていないだろう、本やWebを読んでいるとこういう考え方にときどき出会います。指されていたことを類推させる古文書の記述はあるわけですが、ただし、どの程度指されていたのかまでは不明ですので、指されていた、指されていない、の判断は、現状、個人の主観だけの問題となっています。

 

摩訶大将棋のトーナメント戦をしたいと思っています。摩訶大将棋を、まずは本来の駒の動かし方で、実際に対局すること、本気で対局すること、このことは重要です。踊り駒の並ぶ2列目の動きが議論となります。「踊り」をどう解釈するか、この点が焦点です。

 

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コメント: 2
  • #1

    長さん (木曜日, 07 6月 2012 09:51)

    当方も、雑なテスト的な道具を持っています。駒を大きく作る事には、
    余り賛成できません。泰将棋の「箸を持って」と同じで、手が敵陣奥
    に届きにくい盤の大きさになるからです。駒は普通と同じので、盤の
    升目をやや詰めて、手が届くようにして使っていますよ。
    本気で指すには賛成。途中で、有効な手が無くなるのに気がつく程度
    には指さない限り「日本将棋が何で、こんなに指されるのか」という、
    このブログの奥底の原点には、到底到達し得ないと、私は思いますね。

  • #2

    T_T (金曜日, 08 6月 2012 01:50)

    将棋盤はまだできていませんが、サンプルの駒木地を送ってもらっていますので、その駒をだいたい適当な間隔で縦に19枚並べてみました。敵陣の最奥3列は身を乗り出さないと届きませんが、残りの16列は大丈夫です。何度も身を乗り出すとすれば、もう終盤、勝負ありのころかと。序盤・中盤は手の届く範囲でのぶつかりあいです。この大駒の摩訶大将棋、何人の人が身を乗り出すまで指してくれるのかという点、期待しています。

    それと、迫力を出すという目的のほか、駒のリモートセンシングをしたいということがあります。カメラかRFIDを使う予定です(サイズの大きい方がたぶん簡単です)。本当の将棋盤も作るのですが、アクリル板の下側からフルカラーLEDを照らすデジタルな将棋盤も作る予定です。駒は本物を使いますので、半分だけデジタルです。摩訶大将棋の入門用になります。