18)書を捨てよ、町へ出よう: 寺山修司

寺山修司の文章は戯曲と俳句を除いて全部読んでいます。僕はファンですが、ファンはたぶん今でも多いかも知れません。はたして寺山修司はレトロなのかそうでないのか。どうぞ読んで見てコメントを下さい。本はどれを選んでもよかったのですが、初期のタイトルのものをたまたま選びました。よくなければもう1冊ぐらい読んではいかがでしょうか。「ポケットに名言を」とか、「寺山修司少女詩集」とかなら読みやすいのではないでしょうか。


「時には母のない子のように」は寺山修司の作詞です。たぶん知らないと思いますが、歌っていたのは、カルメン・マキという、たとえば、今の土屋アンナのようなおねえさんでした。カルメン・マキに、時には母のない子のようにを歌わせるのが、たぶん寺山修司の演出です。時には母のない子のように、のイメージでカルメン・マキのことを思っていたら、ある日、びっくりしました。


「名もない魚」の作詞も寺山修司です。作曲は小椋佳。歌詞はみんなに聞きながら、聞いたとおり書いていったのだそうです。
海がいいですか、山にしましょうか?
名前はどうしましょう?
というふうな感じで聞いていったのでしょう(たぶんですが)、こうして、
名もない魚が海にいた、と、歌詞の1行目ができあがります。


名もない魚が海にいた 名もない魚が恋をした
月の明るい夜だから 月の明るい夜だから
名もない魚の悲しみは 恋が届かぬ事でした
海には手紙がないのです 郵便ポストもないのです

・・・・・


寺山修司少女詩集はこんな感じの詩集で、寺山修司はだいたいこんな感じです。よければどうでしょう。あわせて小椋佳のこの歌も聞いて見て下さい。

 

コメントをお書きください

コメント: 1
  • #1

    (日曜日, 28 7月 2013 23:41)

    ちょっと内容が好みではなく、最後までは読み切れませんでした。
    途中までの感想としましてはアンダーグランドな世界をよく表現しているなとは思います。ただ、そこまで汚らしい?内容でもないので、気が向いたらちゃんと読めるかも。