22)石川啄木(別冊太陽 日本のこころ 195)

たぶん、短歌は、文字だけで読んで鑑賞するのが本来だと思いますが、投稿7)、投稿12)と同じ理由で、ピュアな歌集ではなく、別冊太陽を選びました。最近は、きれいな写真をバックにして、文章を少し添える本も多いわけですが(多くの場合、雑誌ですが)、それはそれでいいのかも知れません。石川啄木の歌は、もっと以前にどこかで出会っているはずでしょうから、もう一度、写真付きで、厳選された歌だけを、読んでみるというわけです。いろいろと読みやすく、知らなかったいい歌があるかも知れません。同じように、万葉集も、別冊太陽本がおすすめということになるかもです。


石川啄木は短歌で有名なわけですが、エッセイもよくて、石川啄木が好きな人は、エッセイも読めばと思います。石川啄木の立派な全集が、ブックオフで1冊105円で売られているのを見たときは、少しショックでもありました。こんな貴重な文章が105円かと思いました。石川啄木もレトロでしょうか。


『 さいはての駅に下り立ち 雪あかり さびしき町にあゆみ入りにき 』
『 白鳥は 哀しからずや 空の青 海のあをにも 染まずただよふ 』
『 曼珠沙華一むら燃えて秋陽つよし そこ過ぎてゐるしづかなる径 』
『 葛の花 踏みしだかれて 色あたらし この山道を行きし人あり 』

『 天の海に 雲の波立ち月の船 星の林に漕ぎ隠る見ゆ 』
別作者のをついでに4つ付け加えました。