251)大将棋(横15マス)が文献に現れるのはいつか

最近全然投稿できていませんので、短信にてですが、1日1件づつ研究の進展分をお知らせします。いろいろとかなり進んでいます。

 

今年度の学会発表分も含め、2月はじめのイベント会場内でまとめてプレゼンさせていただきます。是非お越し下さいませ。次のイベントです。

 

摩訶大将棋展2019 winter

日時:2019年2月2日(土)〜3日(日)

場所:グランフロント大阪 ナレッジキャピタル(JR大阪駅前すぐ)

主催:VisLab OSAKA/大阪電気通信大学

後援:ゲーム学会(予定)

 

時間はまだ決めていませんが、初日(2月2日)の13:00〜14:30ぐらいを考えています。

この時間、対局会/展示説明は一時中断ということで。イベント詳細は、新年第2週ぐらいにまた投稿します。

 

本稿のタイトルの件ですが、

大将棋(横15マス:象戯圖)が記載された文献の最古は、12世紀半ばです。ですので、頼長の指した将棋は15マスの大将棋が濃厚でしょう。これまでの最古は、象戯圖の原本(1443年)、または、ぼんやりとはしていますが普通唱導集(1300年ごろ)でした。さらに重要な点は、飛車や猛牛等の成りが金という点です。麒麟、鳳凰、酔象の成りは象戯圖どおりですが、象戯圖の記述(成りは3駒だけ)は、やはり写本ミスと見た方がいいでしょう。カラーコピーをプレゼンのときお見せします。この写本の文献学的な信頼性は、私にはわかっていません。調査中です。