平安時代の摩訶大将棋の対局は東西で向かいあいます。このことは、同じく神事である、盤双六や相撲でも同じでした。その対局を天皇が見て天の声を聞く(易経:聖人南面而聴天下)、これが、呪術としての将棋、その様相のひとつではないかと考えています。
当時の古文書にも書かれているとおり、天皇は将棋をせず、見るだけです。摩訶大将棋の世界では将棋盤は平安京、その平安京をおそらくは神様が見るように見ていたのだと想像します。天皇の御前で将棋を指したのは、陰陽師か公卿だったでしょう。平家物語では、陰陽師の安倍泰親は、指御子(さすのみこ)と呼ばれたと書かれています。呪術としての将棋を指していたのでしょう。
下の写真は、明後日1月5日(日)の摩訶大将棋展2020 winterにて展示する摩訶大将棋です。まだプロトタイプで将棋盤もできていませんが、駒には霊木の白檀と黒檀を使っています。呪術しての将棋の実物を是非ご覧下さいませ。
https://www.grandfront-osaka.jp/event/943/
当然ですが、遊戯が呪術として成立するためには、その遊戯が十分にアミューズメントである必要があったでしょう。この点もご確認のほど。簡単ではありませんが、摩訶大将棋はかなり面白いボードゲームです。はじめの5回ぐらいはすぐ負けてもいいのではないでしょうか。初心者ですと5分ぐらいで勝負がつきます。長考はなしということでお願いできましたら。。。
コメントをお書きください