230)摩訶大将棋展2018 Spring:2018年3月16日〜18日

摩訶大将棋展2018 Springのお知らせです。ひとまず、日程と場所を投稿します。

内容は、順次ここに書き加えていきます。

 

日時: 2018年3月16日(金)13:00〜18:00(初日は午後1時からです)

         3月17日(土)11:00〜18:00

         3月18日(日)11:00〜18:00

 

場所: 「ならまち村」ギャラリー(奈良市南市町14-1)

入場料: 無料

 

主催: 日本摩訶大将棋連盟

後援: ゲーム学会

協力: 大阪電気通信大学 高見研究室

お問い合わせ先: takami@maka-dai-shogi.jp

 

ポスター展示&解説:

 今回は3日間の展示です。時間は十分ありますので、学術的な解説もカバーできそうです。取り扱うテーマは、将棋の起源、大型将棋史、摩訶大将棋の復刻、呪術と摩訶大将棋、玉将=薬師如来説、大将棋の復刻です。

 解説の資料および題材として、将棋史に関するすべての論文(日本で出版された論文のみ)を揃えておきます。加えて、ほぼすべての将棋史関連書籍、ほぼすべての古文書(将棋史関連のみ)、出土駒に関する資料も持って行きます。資料のリストは、後日、本稿からのリンクにて論文名、書名等を一覧します。

 ポスター展示で興味を持たれる話題には、関連する論文や書籍を、その場ですぐ読んでいただけます。できれば、資料の全部を机の上に並べておきたいのですが、対局会もありますし、スペースが足りません。たぶん、いくつかの箱の中に入れておいて、その都度、スタッフの方からお渡しする形になると思います。

 

対局会:

 体験対局コーナーのほか、トーナメント戦(プリンセス金魚杯)の準決勝、決勝を行う予定です。準々決勝までは、ネットワーク対局(今回、はじめて採用)も取り混ぜて実施します。予選ができればいいかも知れません。勝ち上がりは、たぶん、関西在住のメンバーになると思いますが、もし、遠方の方が残る場合、準決勝、決勝もネットワーク対局で対応したく思います(来ていただくのも大歓迎です)。後日、本ブログにて日程をアナウンスさせていただきますが、摩訶大将棋をやり始めの皆様も是非ご参加下さい。

 

摩訶大将棋の駒将棋盤

 1)天童の駒師さんに書いていただいた黄楊の駒 & 杉の将棋盤

 2)コンピュータ摩訶大将棋 & 水平ディスプレイ

 

次の最近の話題も展示する予定です。次のブログリンクを参照下さい。

233)陰陽五行からのアプローチ:摩訶大将棋の復刻の方法論

234)摩訶大将棋の陰陽五行:駒のグルーピング

235)宝応将棋の存在可能性:陰陽五行の観点から

236)駒名が二文字である理由:陰陽五行(干支)からの帰結

237)天変地異と摩訶大将棋:隕石と玉と将棋と薬師如来

 

(更新履歴)

2018-02-16 開催時間を3日間とも18:00までに変更

2018-03-09 資料一覧の項(書籍・古文書)を追加(まだ追加します) 

2018-03-13 資料一覧の項(論文)を一部追加(まだ追加します) 

2018-03-14 最近の話題の項を追加 

 

摩訶大将棋展2018 Springの会場に用意する資料を以下に一覧します。

 

論文:(少しづつ追加していきます)

田中規之,十五世紀の将棋愛好者たち――室町期の四つの日記から

 遊戯史研究第29号,17-72,2017

高見友幸,中根康之,原久子摩訶大将棋の復刻

 大阪電気通信大学人間科学研究第19号63-80,2017.

高見友幸,中根康之,原久子,大型将棋の成立順に関する考察,

 映情学技報,Vol.40,No.11,AIT2016-86,147-150,2016.

古作登,各種大型将棋成立の背景に関する考察 ―なぜ中将棋や泰将棋が作られたのか―,

 大阪商業大学アミューズメント産業研究所紀要第18号,87-100,2016.

清水康二,「一条帝宮廷サロン将棋発祥説」批判,

 大阪商業大学アミューズメント産業研究所紀要第18号,225-242,2016.

鈴木一議,名勝奈良公園・興福寺旧境内,

 奈良県遺跡調査概報年度(第二分冊) 奈良県立橿原考古学研究所,2015.

古作登,最古期の日本の将棋「平安将棋」から「平安大将棋」、「大将棋」への進化に関する考察 -取り入れられた駒の性能、命名の理由を推測する-

 大阪商業大学アミューズメント産業研究所紀要第17号,85-104,2015.

古作登,平安時代の「酔象」駒発見から日本将棋の進化過程を推察する ─将棋は仏教寺院で仏典を参考に改良が進められた─

 大阪商業大学アミューズメント産業研究所紀要第17号,141-165,2014.

清水康二,「庶民の遊戯である将棋」考,

 橿原考古学研究所紀要 第37冊,49-59,2014.

清水康二,将棋伝来再考,

 橿原考古学研究所紀要 考古学論攷 第36冊,2013.

木村義徳,将棋の日本到着時期をめぐって ー増川宏一説に対する批判ー,

 桃山学院大学総合研究所紀要 第30巻 第2号,45-59,2004.

大下博昭,中世日本における将棋とその変遷,

 日本研究14巻,23-35,2000.

 

書籍:(少しづつ追加していきます)

将棋の庶民史,山本亨介,朝日新聞社,1972.

五行大義,中村璋八明徳出版社1973.

将棋文化史,山本亨介,光風社書店,1973.

ものと人間の文化史23-I(将棋I),増川宏一,法政大学出版局,1977.

ものと人間の文化史23-II(将棋Ⅱ),増川宏一,法政大学出版局,1985.

遊芸師の誕生 碁打ち・将棋指しの中世史,増川宏一,平凡社選書111,1987.

将棋の民俗学,天狗太郎,作品社,1992.

将棋歳時記,大竹延,創樹社,1992.

将棋の博物誌,越智信義,三一書房,1995.

碁打ち・将棋指しの誕生,増川宏一,平凡社,1995.

将棋の神秘 ジャンボ将棋の世界,長尾幸治,近代文藝社,1996.

将棋の起源,増川宏一,平凡社,1996.

将棋の来た道,大内延介,小学館文庫,1998.

将棋の駒はなぜ40枚か,増川宏一,集英社新書,2000.

持駒使用の謎 日本将棋の起源,木村義徳,日本将棋連盟,2001.

日本文化としての将棋,尾本惠市,三元社,2002.

囲碁はなぜ交点に石を置くのか,永松憲一,新風舎,2002.

将棋の駒はなぜ五角形なのか,永松憲一,新風舎,2003.

盤上遊戯の世界史,増川宏一,平凡社,2010.

将棋の歴史,増川宏一,平凡社新書,2013.

将棋指しすせそ ー世界の将棋のカラクリ・日本の将棋のひみつー,宮川 亮,2013.

日本遊戯思想史,増川宏一,平凡社,2014.

解明:将棋伝来の「謎」,松岡信行,大阪商業大学アミューズメント産業研究所,2014.

獅子と狛犬,MIHO MUSEUM,青幻舎,2014.

 

古文書:(あと少しあります)

象棊纂圖部類抄,水無瀬兼成,東京都立図書館,1592.

象戯圖,水無瀬兼成,島本町立歴史文化資料館(パンフレット),1592.

諸象戯圖式,国立公文書館,1696.

古今将棊圖彙,東京国立博物館,1697.

大象棋絹篩,国立国会図書館,1821.

象棋六種之図式(雜藝叢書第一), 国書刊行会,1915.

古事類苑 方技部,吉川弘文館,1970.

古事類苑 遊戯部,吉川弘文館,1997.