ゲーム学会第10回全国大会

タブレット端末を用いたデジタル万華鏡
葛原一成,西出卓資,緋田雅之

 

KINECT用ジェスチャー入力ライブラリの開発
海林元樹,宮田直幸,山脇直樹,高見友幸

 KINECTをActionscript 3.0プログラムから使用可能にするためのライブラリを開発した。このライブラリは1)KINECTで通常使われる手足や体全体の動きだけでなく、指先の細かな動きも捕捉可能、2)捕捉された動作をジェスチャとして容易に抽出することが可能、といった特徴を持つ。発表では、本ライブラリを用いて抽出されたジェスチャを利用した壁面アミューズメントを紹介する。

床マルチタッチディスプレイを用いたエクサテインメント
岡西諒大,大杉友哉,篠村東平,山本大貴,高見友幸

 床にプロジェクターを投影し、投影面上を赤外線レーダーでビーム掃引することで、床面にマルチタッチ機能をもつ大画面を生成することができる。通常の床をそのまま利用できるため、床上を激しく動き回ったり、飛び跳ねたりするような動作をインタラクションとして利用することができる。本研究では、この特徴をエクサテインメントに応用した。発表では、この一例としてホッケーゲームを紹介する。

 

測域センサを用いた壁面アミューズメントの開発
栗原修平,西出卓資,澤野 諒,高見友幸

 測域センサを用いたマルチタッチシステムは、マルチタッチライブラリの開発やタッチ面の多層化等これまでにいくつかの機能拡張が行われてきた。今回の開発では、タッチ面の両端に反射鏡を置くことにより、タッチの時間分解能の向上を図っている。発表ではこのシステムを壁面のアミューズメントに活用した制作事例を紹介する。

大画面アミューズメント用ゲームコントローラの開発
高木拓弥,澤野 諒,高見友幸

 大画面アミューズメントやテーマパークアミューズメントに使用するための、ある程度の大きさを持つゲームコントローラを開発した。コントローラの内部には、光や音や振動を生成する回路基板が組み込まれており、これらをAndroid Open Accessoryの仕組みを利用して制御した。発表では、このコントローラを活用したアプリケーションの制作事例を紹介する。

 

デジタル泰将棋
田村一樹,飯田 聡,高見友幸

 泰将棋は、昔の将棋が現行の将棋に進化する過程で生まれた古典将棋の1種である。駒数は全部で354枚と多く、個々の駒の動きも多彩である。本研究では、この泰将棋をデジタルゲームとして復刻した。対局モードとして、人対人、人対AI、AI対AIの3モードが実装されている。古典将棋をアミューズメントの素材にすることを試みるとともに、ゲームAIの学習題材としての活用も検討している。

 

円形ロボットカーを用いたデジタルボードゲームの試作
福井俊介,澤野 諒,高見友幸

  測域センサを用いたマルチタッチテーブル上に円形ロボットカーを置き、これをゲームオブジェクトとして利用するアミューズメントを開発した。測域センサにより得られたロボットの位置情報をXBee無線によりロボットに通知することでロボットの自律を実現している。発表では、このロボットとタッチテーブル画面とのインタラクションを活用したアプリケーションの試作事例を紹介する。